「既読スルーをされた」「ミスや失敗をしたとき、大きいため息をつかれた」「皮肉や嫌味なのに『冗談です』と笑って誤魔化される」といった経験をしたことがある人は少なくありません。
こうした見えにくくわかりづらい、遠回しな「ずるい攻撃」とどう向き合うべきなのでしょうか? 心理セラピストである大鶴和江氏の新刊『「ずるい攻撃」をする人たち』(青春出版社刊)から、ずるい攻撃をする人たちの心理について抜粋して紹介します。
悪意のある攻撃、悪意のない攻撃
攻撃には目に見えやすいパワハラやモラハラや虐待などの「直接的な攻撃」と、一見して気づきにくい「間接的な攻撃」とがありますが、どちらかといえば、後者のほうが言葉にならない気持ち悪さや後味の悪さが長引きます。
最初はジワジワと違和感やモヤモヤを抱きます。抗議しようにもできない状況で確認しようのない攻撃が続くと、ストレスとなり、少しずつ心身ともに不調をきたすようになってしまいます。
実は、この「ずるい攻撃(受動攻撃)」には悪意があるものとないものがあります。悪意のある攻撃ではない場合、その見分け方はあるのでしょうか。
悪意のある攻撃のタイプについては次の通りです。