米フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズは今年に入り、重大な問題に対処するため、スタッフを内々に招集していた。フェイスブックで上位に入る投稿はほぼすべて、スパム(迷惑)あるいは過剰に性的など、同社が「遺憾」と考えるコンテンツが占めていたためだ。メタはかねて、プラットフォーム上で広く拡散する投稿を自社で判断することには消極的だった。最も望ましいコンテンツを目立つところに表示させる上で、むしろ自社で構築したお勧めのシステムやユーザーの判断を重視してきた。ところが、投稿内容に関する包括的な四半期調査で、投稿者を偽った「ミーム」(はやりネタ)や閲覧数を増やすための「クリックベイト」、えたいの知れないネット商店へのリンクといった問題コンテンツが上位を独占していることが判明。幹部や調査担当者の間で当惑が広がった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した文書や事情に詳しい関係筋の話で分かった。
FB上位を占めた「ゴミ投稿」 大半を排除
第3四半期の報告書によると、上位20のうち悪質コンテンツは一つのみに減った
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