中国の新型コロナウイルス対策は、家族の価値を重視する共産党の政策にとってますます難題となっている。新たな統計によると、今年に入って上海など幾つかの都市でロックダウン(都市封鎖)が導入されていた期間に婚姻届が急減した。人口動態上の傾向をめぐり懸念が高まる中、中国政府はそれを逆転させなければならないという圧力を感じている。このため若者の結婚を奨励し、子どもの教育と高齢者の介護における女性の役割を強調することで、結婚数の減少と出生率の低下を反転させようとしている。当局は、婚姻費用をより対応しやすい水準に抑えるため、過剰な持参金を抑制しようとしてきた。しかし、多くの若者は結婚を急いでいないと話し、特に都市部ではその傾向が強い。それに加え、新型コロナに伴う規制は、中国全土の都市で日常生活を一変させ、多くの若者はどのように生計を立てていけるのか分からなくなっている。
中国のコロナ対策、結婚奨励策に逆行
第2四半期の婚姻届件数は前年同期比20%減少
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