米連邦取引委員会(FTC)は8日、米マイクロソフトを提訴した。同社が計画するゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザード買収を阻止する狙いがある。FTC競争局のホリー・ベドバ局長は声明で、コンテンツ供給を巡りマイクロソフトはこれまで、競合ゲーム会社を締め出すことができることを示してきたと指摘した。さらに、マイクロソフトが買収によって、急成長するゲーム市場で「競争を阻害することを食い止める」と述べた。マイクロソフトはアクティビジョンを750億ドル(約10兆4000億円)で買収する計画だ。FTCは訴状で、マイクロソフトが2021年にゲーム開発会社ベセスダ・ソフトワークスの親会社、ゼニマックス・メディアを買収したことに言及。これにより、マイクロソフトは競合他社との競争を抑制したという。欧州の独占禁止当局への約束とは裏腹に、マイクロソフトは「スターフィールド」や「レッドフォール」といったベセスダのゲームの一部を自社のプラットフォームで独占したと指摘した。