3位から5位は宮城県の企業が独占
フィデアは山形と秋田の地銀を傘下に持つ

 3位も、ランキングの常連である七十七銀行(宮城県)がランクイン。平均年収は702.7万円で、東北最大手の地銀で、地元の底力を見せつけた。

 4位は、ユアテック(宮城県)で、平均年収は695.6万円だった。同社は、東北電力系の電気工事会社だ。従業員数は3729人で、今回のランキングで取り上げた企業の中では、東北電力に次ぐ従業員数の多さである。

 5位はフィデアホールディングス(宮城県)がランクインした。平均年収は687.2万円だった。同社の傘下には、山形県に本店を持つ荘内銀行と、秋田県に本店を持つ北都銀行の2行がある。なお、フィデアホールディングスはかつて東北銀行(岩手県)と経営統合する方針で基本合意していたが、22年2月に経営戦略の相違から合意を解除している。

 これら5社を含め、平均年収が600万円を上回ったのは16社あった。

 その内訳を見てみると、銀行が7社で、北海道・東北地方では地銀が圧倒的に高い給与水準だとわかる。7社の平均年収は646.7万円だ。

 また、小売業が3社だった。6位のアインホールディングス(平均年収654.6万円)と7位のツルハホールディングス(同653.9万円)で、両社とも全国でドラッグストアや調剤薬局を展開する北海道の企業だ。もう1社はホームセンターやペット事業などを運営するアレンザホールディングス(福島県)。平均年収は605.8万円で、16位にランクインした。

(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)