米労働省が6日発表した昨年12月の雇用統計は、連邦準備制度理事会(FRB)が次回会合でどの程度の利上げを実施するか、有力な手掛かりをほとんど提供しなかった。FRBは昨年に積極的な利上げを進め、12月には0.5ポイントの引き上げを全会一致で決めた。その直近までは4会合連続で0.75ポイントの大幅利上げを実施しており、12月の決定でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は15年ぶりの高水準となる4.25~4.5%に達した。FRB当局者は1月31日~2月1日に開かれる次回連邦公開市場委員会(FOMC)で、複数の選択肢を検討する姿勢を維持している。どのような状況で0.5ポイントの利上げ継続を支持するか、あるいは従来は通常の利上げ幅とされた0.25ポイントに戻すか、これまでのところ具体的な言及を避けている。
次回のFRB利上げ幅、雇用統計後も見通せず
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