一部の人の間で高まる反感、憎悪
実は今、一部で、朝鮮半島に対する憎悪が高まっているという現実がある。理由は言わずもがな、旧統一教会問題と、北朝鮮がしつこいくらいに撃ってくる弾道ミサイルだ。
マスコミも飽きたので最近はやらないが、一時はワイドショーで連日のように「日本人信者の高額献金が韓国へと送金されています」と報じたことを受けて、ネットやSNSでは「反日カルトは韓国へ帰れ」という怒りの声があふれた。その流れで、「韓国」に対して憎悪を燃やす方も増えている。その怒りの炎にガソリンをぶっかけるように、北朝鮮がボコボコとミサイルを撃ってくるのが今の状況である。
愛国心あふれる日本人の皆さんからすれば、「朝鮮半島」への怒りは爆発寸前になっているのだ。
それがうかがえるのが今年9月、在日本大韓民国民団(民団)徳島県地方本部に送られた脅迫状だ。
「反日政策ヲ続ケル様デアレバ、次ハ実弾」「浄化スル」「先日ハ空砲ニヨル威嚇射撃で事ナキヲ得タガ」などと記されたこの脅迫状の文末には「民族赤報隊」と記されていた。同じ時期には、東京都北区のJR赤羽駅のホーム上に張り出された横断幕には、「朝鮮人コロス会」という落書きが見つかっている。
こういうドロドロした怒りが静かに高まっているところへ、住民たちが戸惑うほど、韓国人が大挙として押し寄せている都市がある。それが、福岡だ。昨年10月の水際対策の緩和で、韓国人観光客が大挙して押し寄せており、テレビ西日本が昨年12月12日に報じた『福岡でもインバウンド需要回復 韓国人が“並んでも食べたい”「すし」 冬の風物詩「かき小屋」にも』によれば、博多港のベイサイドプレイスにあるすし店にはものすごい行列ができており、「週末には多い日で400組が訪れ、客の8割が韓国人観光客」だと紹介している。
この「オーバーツーリズム」ぶりがさらに過熱したのが、今年の正月だ。SNSには、「福岡は韓国人ばっか、有名店はどこも大混雑」「異常なほど韓国人が多い」という投稿があふれた。