北朝鮮のスパイ活動は
国会にも波及

 北朝鮮のスパイ活動は韓国国会にも及んでおり、民主党出身無所属の尹美香(ユンミヒャン)議員の元補佐官・チョ・ジョンソク氏が北朝鮮のスパイだと報じられている。同元補佐官は慰安婦問題と在日朝鮮学校支援運動にかかわってきたが、これらについて同氏が北朝鮮の送った報告を、国家情報院は把握しているとのことである。

 尹美香議員は正義記憶連帯(以下、正義連。旧称「韓国挺身隊問題対策協議会〈挺対協〉」)の前理事長である。北朝鮮はチョ氏を通じ、慰安婦問題の状況報告を受け、その解決を妨害してきたのであろう。日韓を離間させることは北朝鮮の政治的な思惑に呼応している。

 尹美香氏については補助金や寄付金の不正使用によって、ソウル西部地裁で懲役5年が求刑されているが、尹美香氏を終始かばい立てしてきたのが文在寅氏である。尹美香氏の捜査や裁判は大幅に遅れ、同議員が任期中に議員辞職することにはならないだろうといわれている。

 尹美香氏の親族や正義連の幹部らの中で、国内や欧州での北朝鮮スパイに絡む人物が次々に明るみに出ていることから、「一体、尹美香氏は慰安婦運動の金で何をやっていたのか」との疑惑が膨らんでいる。文在寅政権の補助金が北朝鮮に利用されている可能性も否定できないかもしれない。

李在明民主党代表の
北朝鮮事業や送金への関与疑惑

 李在明民主党代表は、城南都市開発やプロサッカーチーム「城南FC」に絡む数々の不正行為で検察の捜査を受けているが、北朝鮮の利権に絡む企業や地下組織との関係、北朝鮮との資金のやり取りに関する疑惑にも注目が集まっている。

 李明博氏は北朝鮮に関わるさまざまなプロジェクトを手掛けるために、側近の李華泳(イ・ファヨン)氏を「平和副知事」に任命し、取引にあたらせた。