善行を積んで世界を良くしたいと思っても、うまくいかないかもしれない。だが、自己満足するのに多くのお金がかかるのは間違いない。ウォール街の時流に乗ったテーマで圧倒的な勢いを放っているのがESG投資だ。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったESG投資は、ビジネスと世界全体が環境保全に注力し、社会的公正を高め、より良いガバナンスの実現を目指すものだ。こうした理念のもとでファンドを購入する人たちの大半は、自分がどれだけの金額を支払い、どれほど少ないリターンを得ているのか知らないようだ。最新の調査によると、平均的なESGファンドの実質的な手数料は報告されているよりも3倍高くなるケースがある。その理由は、「グリーン(環境に優しい)ファンド」「サステナブル(持続可能な)ファンド」「レスポンシブル(責任ある)ファンド」」とも呼ばれるESGファンドが、自ら主張するほど清廉潔白ではないからだ。
ESGファンドの不都合な真実 手数料が高いだけ
ESGファンドは平均して資産の68%を従来型ファンドと「全く同じ」銘柄に投資
有料会員限定
あなたにおすすめ