ボンディーの今後はどうなる?
大学生が徹底予測
矢追さん:今のClubhouseのユーザーはビジネス系インフルエンサーや社会人に絞られているので、ボンディーも最終的には、ファッションセンスが良い人やトレンドの最先端を行く人たちだけで使われるんじゃないかなと予想しています。
山根さん:ボンディーに似たZEPETO(ゼペット)というアバター作成アプリがあるのですが、こちらはアイドルファンの間で普及しています。自身のアバターを「推し」のアイドルに似せて、本人になりきって投稿したり、ファンと交流したりといった使い方が出てきているんです。
ボンディーもそういう「推し活」で使われる流れがくるかもしれません。
森田さん:自分はボンディーを楽しんでいますが、Instagramなどに取って代わるのは難しいかなと感じています。というのも、ダウンロードしてからの数日間で、すでに友人たちの間で「見るだけ派」「どんどん投稿する派」の二極化が進んでいるんです。今後は飽きてくる人が増える可能性も否定はできません。
それと同時に、使い続けている人の中でも、投稿のハードルの低さがあだになって「せっかくアプリを立ち上げたのに、そこに載っている情報量が少ない」というケースが起こり得るかもしれません。
吉門さん:個人的な話になりますが、私は内容のない投稿をしやすいので重宝しています。今後は、周りの友達にもどんどん勧めていこうと思っています。
Twitterっぽい書き込みや、Instagramのような写真の共有もできますし、LINEみたいなグループチャットもできる。いろいろな遊び方ができるので、これからも使っていきたいです。
晄さん:私は、ボンディーが今の人気を持続するには、友人とやりとりが続いた日数を数字で表示する機能など、継続利用を促す工夫が必要かもしれないと感じました。
Snapchatには同様の機能があり、一定の日数をクリアすると新しい絵文字が使えるなど、続けるメリットがあります。それに比べると、ボンディーを続けるメリットは薄いかもしれないです。
小島さん:私は逆に、数字が出てくると「続けなきゃ」というプレッシャーになってしまうので、そうした仕組みはない方がいいかなと思います。使う上でのさまざまなハードルやプレッシャーが最小限に抑えられているところが、このアプリの魅力だと思うので。
原田:なるほど…。使っている側の評価や意見がこれだけ割れるのは、既存のSNSにはあまりなかったことです。今後も使い続けるかどうかは、ユーザーのタイプによって分かれそうですね。
「意味がない情報は知りたくない派」と、「仲が良い人同士でくだらないことも送り合いたい派」によって評価が変わり、後者にとっては主流のアプリになるポテンシャルを秘めているのは確かだと言えます。