「メタバース」ではなく
ハードルの低さが魅力
原田曜平:芝浦工業大学教授/マーケティングアナリスト
森田佳祐さん:早稲田大学3年生
吉門莉々菜さん:法政大学1年生
山根叶さん:千葉大学3年生
坂本優奈さん:上智大学3年生
小島星さん:法政大学1年生
矢追耕太郎さん:早稲田大学4年生
晄杏樹さん:青山学院大学2年生
原田:皆さんはいつ頃から、どんな理由で「ボンディー」を使い始めたのでしょうか?
森田さん:僕が使い始めたのは1月27日です。Twitterで誰かがボンディーを紹介したツイートがバズっていて、自分のタイムラインに流れてきたのがきっかけです。
Instagramでも、友達がストーリーズにスクリーンショットを載せていたので、これは流行するなと思って入れました。
小島さん:私は1月31日に、すでにボンディーを使っている友人や先輩から、その存在を直接聞いてダウンロードしました。みんなでユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に行ったときに、アトラクションの待ち時間にボンディーを入れ、「友だち」に追加し合いました。
矢追さん:自分は少し遅めで、2月1日です。正直、僕はSNSに日常を支配されることに抵抗があって、これまでは正直苦手でした。でも、ボンディーはSnapchatのように返信のプレッシャーがあるわけではなく、投稿のハードルも低いので、流行にも乗れるということで始めました。
※編集部注:Snapchatでは「数秒で消える写真や動画」を送り合うことができる。一度消えた画像は後から見返すことはできず、すぐに返信しないと友人とのやりとりが途絶えてしまう。
原田: Snapchatの話が出ましたが、既存のSNSと比べた感想はどうでしょうか。
山根さん:つながっている「友だち」の数が「フォロワー数」みたいに数字で表示されるのではなく、友人のアバターがアプリ上に一括表示され、みんなが何をしているのか一目で分かる点はいいなと感じました。
みんなの様子を見ることで「自分はちゃんと友達がいるな、安心できるな」と思えるというか…。
森田さん:Instagramだと「どこどこに行った」みたいな、大きいイベントがないと投稿しづらい側面が正直ありました。他の人から「どうしてくだらないことを上げるのか」と思われたくないので…。
でも、ボンディーは「自分が今何をしているかをひたすら投稿する」というのが前提のSNSなので気楽ですね。「寝ている」「トイレ」などのちょっとした行為もステータスに投稿できますし、ハードルが低いところが気に入っています。
晄さん:私もSnapchatを使っていたのですが、毎日送るのがおっくうになっていて、今年に入ってからあまり使わなくなっていました。ボンディーは「自分のペースで更新できるならいいかな」と思って使い始めました。
ちなみに、「メタバース」という言葉やジャンルに引かれてアプリを入れたわけではありません。「新しいアプリ」という観点から興味を持ちました。
坂本さん:私も同じです。「メタバースだから入れた」というわけではないです。
その他の座談会メンバー:(声をそろえて)同じです。
原田:そもそも「メタバース」という言葉に引かれているのは、大人というか企業なのかもしれません。他に、ボンディーを使ってみた感想はどうでしょうか。