米国の利上げ局面が長期化するとの見方から、投資家が有配株に再び殺到している。リフィニティブ・リッパーのデータによると、有配株を購入する米国の投資信託および上場投資信託(ETF)は22日までの2週間で、2億7200万ドル(約369億円)の流入超過となった。これらのファンドへの資金流入は2022年に過去最高の480億ドルを記録。だが、今年に入ると投機的な銘柄が跳ね上がり、株式相場の回復を後押しする中、1月は一転して8億3500万ドルが流出した。だが、年初の株式市場の上昇は、ここ数週間ですっかり勢いを失っている。米経済指標が相次いで上振れし、投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)の早期の利上げ終了観測を見直さざるを得なくなったためだ。
有配株に投資家殺到、米利上げ長期化懸念で
不透明な環境でディフェンシブな役割を果たす可能性
有料会員限定
あなたにおすすめ