【ニューヨーク】感謝祭(11月の第4木曜日)の週末の未明、人事情報分析のスタートアップ企業でシニアエコノミストとして働くレイハン・アヤスさん(31)がミッドタウンマンハッタン地区のバーを出ようとした際、さっき出会ったばかりの男に「iPhone(アイフォーン)13 Pro Max(プロ・マックス)」を奪われた。
数分以内に自分のアップルアカウントとそれにひも付いていた写真や連絡先、メモをはじめとする全てのデータにアクセスできなくなった。24時間後には銀行口座から約10万ドル(約1360万円)が消えていた。
同様の事件の報告が全米の警察署で増えている。犯人は非常にローテクな手口でiPhoneの持ち主に目の前でパスコードを打ち込ませ、後でそのスマホを奪い、彼らのデジタルライフを盗んでいる。