不要なプロジェクトを中止する。中間管理職をなくす。組織をフラット化する。米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ氏は14日、「効率化の年」と位置付けた今年の運営方針に関する新たなビジョンを従業員に示した。「フラット化でより速く」「スリム化でよりよく」といった見出しが並ぶ約2200語の社員向けメモでは、重点分野を絞って生産性を上げ、景気不透明感が漂うこの環境を乗り切れる会社にしていくための取り組みも掲げた。ザッカーバーグ氏いわく「昨年は屈辱的な目覚めの年」で、「世界経済が変化し、競争圧力が高まり、われわれの成長は著しく鈍化した」。こうした言葉は、再びコストや無駄の削減を重視するようになった米企業の傾向を表している。ザッカーバーグ氏は、今後数カ月で段階的に1万人を削減し、埋まっていない5000人分の求人については採用を凍結すると明らかにした。