男子学生の就職注目企業の傾向とは
新卒入社社員のクチコミも紹介

「男子学生が選ぶ、就職注目企業ランキング」1位に選ばれたのは、アクセンチュアだった。2位エヌ・ティ・ティ・データ、3位レバレジーズ、4位キーエンス、5位野村総合研究所と続く。

 男子学生が注目する企業には、どのような傾向があるのだろうか。

 上位にランクインした企業の共通点として、若手の成長環境が充実していることへの社員からの評価が高いことが挙げられる。「若いうちから重要な仕事を任せてもらえる」「20代でもリーダーに抜擢されることがある」といったクチコミが少なくない。

 1位のアクセンチュア、5位の野村総合研究所をはじめ、昨今企業の経営課題の解決をサポートするコンサルティング企業が人気化している背景として、「不確実性が増す世の中で、いざというときのために個人としての能力を高められる環境で働きたい」と考える学生の増加が指摘されている。とりわけこの2社は、DXブームの中でデジタル人材の採用を増やしており、若手に活躍の機会を与えているというイメージが強いのだろう。

 また3位のレバレジーズは、リーダー職の6割が20代という「若者が主役の会社」だ。05年の創業からIT・医療・人材分野のサービスで急成長を続けており、同社主催のインターンシップは、毎年希望者が後を絶たないという。

 4位のキーエンスは、驚異の利益率を誇り年収の高さで他社を圧倒する人気企業。取引先の課題解決を重視して製品を提案する「コンサル営業」の強みで知られ、業務における若手の裁量範囲も広いため、成長機会を求める学生の注目度が高いと見られる。

 他にも、富士通(7位)、日立製作所(8位)、ソニーグループ(13位)、三菱電機(18位)、NEC(20位)といった、メーカー系の中でも総合電機・IT関連の企業への関心が高い。以下は新卒入社した社員のクチコミだが、いずれも「働きがい」を重視していることがわかる(原文ママ)。

「ハードワークが求められるタイミングもあるが、商品を世の中に届けた時、メディアなどで取り上げられた時には達成感を感じる」(ソフトウェア開発、男性、ソニーグループ)

「国が携わるような生活に不可欠なインフラに関わる大型プロジェクトが多く、やりがいは大きい」(営業、男性、日立製作所)

 学生たちが興味を持つのは、必ずしも大企業・有名企業ばかりではない。注目される企業には理由がある。企業選びに迷っている学生は、こうした口コミも参考にするといいだろう。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)