会社独自の具体的な質問が
面接の成否を左右する!

 みなさんの会社の面接では、たとえば面接シートなどで質問事項はあらかじめ決まっているでしょうか?

 もし面接シートがないとしたら、要注意です。面接シートがないと、質問がそのときの「勘」や「雰囲気」で行われます。面接者が変われば質問内容が変わるなど、質問が同じでなくなります。

 大事なのは同じ質問に対して、誰がどのように答えたかということ。質問が同じでなければ、回答の比較検討をしようがありません

 同じ面接シートを用いれば、誰が面接をしても応募者への質問は、同じです。同じ質問に対して、どういった答えが返ってきたかを比較検討することができますし、聞くべきことを「聞いていなかった」ということも防げます。

 また、もし、今回の応募者が一人でも、過去の応募者(現在の従業員)と回答を比較検討できます

 面接シートは必ず作りましょう。よくあるフォーマットそのままではなく、フォーマットをもとに、自社に合った、自分たちが聞きたいことを入れ込んだオリジナルの面接シートにするとよいです。面接時の質問を自分たちで考えることで、自社の採用基準を考えることにもなるので、おすすめです。

 面接シートを作るときは、求める人材に合わせて具体的に示し、上手な質問ができるものにすることを心掛けます。大事なのは「具体的」に質問を考えることです。

 たとえば、こんな感じです。社長や人事担当者に求める人材について聞くと、多くの場合、次の2つを挙げられます。

・積極性があること
・協調性があること

 ただ、面接官が漠然と「あなたには積極性がありますか」「協調性がありますか」と聞いても、その答えは漠然としたものしか返ってきません。

 会社が思う「積極性があること」「協調性があること」を「どういった積極性を求めているのか」「どういった協調性を求めているのか」まで具体的に落とし込んで、応募者に伝えましょう。