Case4「積極的にワークに参加して」

 入社当初は、新人研修や導入研修などのワークがメイン業務になります。上司や人事から見れば、グループワークの場ではどんどん積極的に発言して意見交換してほしいと思うものですが、「意見を言う自信がない」「あまり目立ちたくない」と思う若手が多いのが現実。なかなか話し合いが生まれず、ワークも進まない…というケースもあると思います。

 そんなとき、「君たち! もっと積極的にワークに参加して!」とけしかけたくなりますが、効果はあまり期待できません。逆にますます委縮してしまうという人が多いと思われます。

 こんなとき、何と声を掛ければ効果的なのか。お勧めしたいのは、次のような一言です。

◎「このスキルは、積極的に話した人ほど身につきます。貴重な時間を使っているので、いつもより話す量を30パーセント増やしてください」

 これは、伝え方の技術「相手の好きなこと」と「ナンバー法」を使った方法です。

「貴重な時間を使っている」は、「確かに貴重な時間だから、無駄にするのはもったいない」と思ってもらいやすいセリフです。同じ時間を使うならば、もっと積極的に参加してきちんと身につけたほうがいいな…と思ってもらいやすくなります。

 そして「30パーセント」と具体的な数字を挙げると説得力が高まり、強く印象に残ります。別に30パーセントでなくても、20パーセントでも40パーセントでもいいのですが、具体的な数値で示すことで「今よりもうちょっと多く話してみよう」と相手の行動を促すことができます。意見交換も今よりきっと活発になり、盛り上がることでしょう。