「ぜったいに否定しない人」
としてインプットさせる

 電話で占いをしている友人がいます。彼女に「リピーターをつくるコツ」を聞くと、

「ひたすら肯定すること。どんなにヘンだと思うことも『そう思ったのね』とぜったいに否定はしない。みんな、自分を肯定してほしくて電話してくるようなものだから」

 自分のことを否定しない人だとわかると、安心してほぼリピーターになるのだとか。

 ほとんどの人は、否定されると傷つきます。

 自分の発言に対して、「いや、そうじゃないでしょう」「それは違うよ」「むずかしくない?」などと真っ向から否定されると、悲しみや不安、怒りなどの負の感情が生まれます。

 一度、負の感情をもった相手は「話しにくい人」として記憶にインプットされて、「また否定されるんじゃないか」という恐れから、雑談や相談ごともしなくなります。

 とくに「部下や年下から話しかけられない」という人は、上から目線で否定してしまったことがあるのかもしれません。「正してあげなくては」というつもりでも、相手が先に負の感情をもつと、よっぽど強い信頼関係がないかぎり、反発されるものです。

 反対に、「ぜったいに否定しない人」としてインプットされれば、自分を素直に出せる安心感から、話しかけられることが多くなります。相手を否定しなければ、相手もあなたを否定せず、素直に話を聞こうという態勢になります。

 意見が違っても、「そういう考えもあるね」「考えてくれてありがとう」など、「あなたが考えていることは理解しました」という旨の反応をするといいでしょう。

「否定しない人」と認識されるには、日ごろからネガティブな言葉を使わないことも大事。たとえば「仕事が遅い!」と言われると否定されたと感じますが、「仕事は丁寧だから、時間内にできれば完ぺき」と言われるとほめや励ましの言葉として受け取ります。

「今日は雨で最悪」と言う人より、「たまには雨の日もいい」と言う人のほうが、明るくて話しかけたいと思います。“明るさ”のカギは、やっぱり肯定的な言葉を使うことです。

 明るくさわやかな人に、人は引き寄せられることを覚えておいてください。

日ごろから
ポジティブな言葉を使う

 日ごろからポジティブな言葉を使っている人は、明るく、心地いいオーラがあり、自然に声をかけたくなります。“ポジティブな言葉”は、ひとつのマナーなのです。

 たとえば、仕事を頼まれたとき、「最悪。早く帰りたかったのに」などとネガティブなことを言っている人より、「2時間もあれば終わるでしょう」と前向きな発言をする人とつき合いたいもの。こちらまでも力がわいて、明るい気分になってきます。