「Eメール」でリスナーとの新しい関係性が生まれた
過渡期は2002年くらい。Eメールの威力を感じたのは「極楽とんぼの吠え魂」。「おいブタ!」と山本圭壱さんをなじるメールが即座に届いたときは「革命だ!」と思った。“山本vs加藤浩次&リスナー”の構図が番組の特徴になり、山本さんに厳しいリスナーを「武闘派」なんて呼び始めた。リスナーもその場で意見できて、新しい関係性すらも生み出した。しかもハガキやFAXより安いのもいい。
「“メール”じゃないの?Eメールの“E”ってなに?」みたいな10~20代でこの本を手に取ってくれた人がいるとしたら、ものすごく埃をかぶった、いにしえの話に聞こえるかもしれない。だって最近はメールすら募集せず、SNSやLINEでメッセージを受ける番組もあるのだから。
「radiko」の登場でスマホにラジオが入った
ラジオがアプリになった。IPサイマルラジオ(ネット経由)だけど曲やBGMもついている。AMもFMもクリアな音で聴ける。タイムフリーやエリアフリー機能も追加されてますます便利になって……「これはラジオ、来るんじゃ?」と、うっすら期待した。だけど、アプリってことは、ラジオはスマホの中で可処分時間の争奪戦に参加することになる。ゲームアプリやサブスク……画面の中にめちゃくちゃに強いライバルがいる。その人の余暇を奪うくらい魅力的なものにしないと生き残れない茨の道でもある。
radikoによって特に深夜ラジオの聴かれ方は大きく変わった。リアルタイムよりタイムフリー機能で翌朝や週末に聴く人の方が多い(あくまでradikoでの話)。もちろん僕もタイムフリー勢だ。普通に考えて夜中の12時とか一時は人が寝ている時間。リアルタイムで聴くのと感覚的に大差ないと感じるなら、夜は寝て、翌朝起きてから聴くほうがよっぽど合理的。当然の結果だと思う。生活サイクルに非合理的であってもリアタイしてくれるリスナーには感謝に加えて尊敬の念すら覚える。もちろんタイムフリーでもなんでも、聴いてくれること自体がありがたいのだけど。
エリアフリー機能も今まで聴くことができなかった地域の番組を聴かせてくれた。
ラジオはメディアの中では狭くて近いぶん、地域ごとに特色があるのも魅力。いちリスナーとしては、うっかり配信期間を逃したり、シークバーの使い勝手に苦慮したりするので、今後もっともっと便利になったら嬉しいな?と思う。







