米軍は、中東に最近配備した攻撃機に250ポンド(約113キロ)の特殊貫通弾「バンカーバスター」を初めて搭載する。イランを改めてけん制する動きだ。複数の米政府関係者が明らかにした。関係者によると、イラクとシリアではイランの後ろ盾を得た戦闘員から米軍が繰り返し攻撃を受けており、米軍の地上攻撃機「A-10ウォートホッグ」に強力な武器を搭載することで、パイロットが弾薬庫をはじめ塹壕(ざんごう)で防備された標的を一段と高い確率で破壊できるようにする狙いがある。米軍がバンカーバスターをウォートホッグに搭載するのは初めてで、最近になって最大16発を搭載できるよう機体を改修したばかりだ。米中央空軍を率いるアレクサス・グリンケウィッチ中将は、シリアをはじめ中東・東南アジア20カ国の上空で米軍の作戦指揮を握る。「われわれが必要とする一部の作戦に、これらのA-10は非常に有効だ」と話す。
中東配備の米戦闘機に特殊貫通弾 イランけん制
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