ゴルフ上達の近道は、レッスンプロに習うことである。ただし、レッスンプロも玉石混交だ。特集『ビジネスに効く! 最強のゴルフ 王道のテニス』(全18回)の#4では、全英女子オープンを制した渋野日向子プロをはじめ、多くのプロをツアー優勝に導いた「優勝請負人」であるゴルフコーチが、レッスンプロの見極め方を伝授する。(ゴルフティーチングプロ 青木 翔)
初心者は定期的に習うべき
中級者以上は「確認する場」
これからゴルフを長く続けたい、うまくなりたいと思うなら、レッスンプロに習うことをお勧めします。なぜなら、間違いなくゴルフ上達への近道だからです。
レッスンプロの活用方法は、その方の実力レベルによって異なります。
まず初心者の方で、中級者の仲間入りの目安といわれる「スコア100切り」を目指す場合は、週1回または2週間に1回程度、定期的に習うのがよいですね。
これに対し中級者以上の方にとって、レッスンプロの指導は「確認する場」といえます。つまり、パートナーのような存在。このような考え方は、プロツアー選手にとっても同じです。
ゴルフがうまくなればなるほど、それぞれ体の使い方やフィーリングを持っている。そこをいかに崩さずに、上達させるかが大事。スイングに悩みを抱えたり、スコアが伸び悩んだりする中級者以上の方は、レッスンプロの指導は月1回程度でも十分です。本音を言えば、ずっとレッスンに通ってほしいところではありますが。
特に昨今はゴルフ人気が高まったことで、インドアを中心にゴルフスクールが雨後のたけのこのように新しく開業しています。どのレッスンプロに習うのがよいか、迷いますよね。せっかく高いお金を払ってレッスンを受けるなら、しっかり効果を得たいところです。では、どんなレッスンプロに習うのがよいのでしょうか。
目安の一つは、日本プロゴルフ協会(PGA)が認定する「PGAティーチングプロ」や、僕が取得した世界最大組織「USGTF」のティーチングプロの資格を持っているかどうか、です。
もちろん資格だけでなく、常に最新のテクノロジーを勉強して、知識をアップデートしているレッスンプロが望ましいです。
まずは、体験レッスンを受けてみましょう。予算次第ではありますが、グループレッスンかマンツーマンレッスンなら、マンツーマンをお勧めします。
では、レッスンプロの力量を見極める三つのポイントを紹介していきます。