「週刊ダイヤモンド」には時代を彩るプロゴルファーが登場してきた。“レジェンド”たちの肉声とは。特集『ビジネスに効く! 最強のゴルフ 王道のテニス』(全18回)の#8では、青木功、倉本昌弘、古閑美保、横峯さくらの4氏の過去のインタビューを抜粋してお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)
“レジェンド”のプロたちが勢ぞろい
「AON時代」の青木は17年前に登場
日本人初の米国ツアー優勝を果たし、尾崎将司、中嶋常幸と共に「AON時代」を築いた青木功は、「週刊ダイヤモンド」2006年4月29日号に登場している。
その2年前に世界ゴルフ殿堂入りした63歳の青木はまず自身のゴルフに対する思いをこう打ち明ける。「(ゴルフは)我が強い自分にはうってつけだった。今でも、ゴルフというスポーツをつくってくれた神様に感謝している」。
そして、「自分勝手にやってOBを打てば真っ赤になる。バーディーを取れば冷静になる。こんな感情を表現できるスポーツはほかにない」とゴルフの魅力を語っている。
当時はメジャーリーグで日本人選手が活躍していた。ゴルフ界で海外挑戦の先駆者となった理由を問われた青木は「夢かな。自分が日本でやってきたことを海外で試してみたかった」と話す。
さらに、海外を目指す選手には「日本人であることを、常に意識して試合に臨んでほしい」と激励している。
その海外挑戦の苦労も打ち明けている。「日本ツアーの大会スポンサーの本社をよく回ったね。『海外の試合に出るので休ませてください』とあいさつに行くと、『なんでうちの試合だけ休むんだ』と言われる。極端に言えば、当時はオレとジャンボ(尾崎)ぐらいしか目立った選手がいなかった。だから、嫌だったんだろうな」。