竹田家、鹿島家、清水家…
東京ローンと霞に華麗なる一族
下図に、東京ローンと霞ヶ関カンツリーにゆかりのある名家を掲載した。これはダイヤモンド編集部の取材で判明した内容のごく一部だ。旧皇族の竹田家をはじめ、スーパーゼネコン鹿島と清水建設の創業家である鹿島家や清水家など、そうそうたる顔触れである。
竹田家では、日本オリンピック協会会長を務めた竹田恆和氏が東京ローンのメンバーに名を連ねている。恆和氏は霞ヶ関カンツリーのメンバーでもあったといわれている。
その恆和氏の実兄である竹田恆正氏は日本ゴルフ協会(JGA)名誉会長を務める。その恆正氏が当時のJGA会長として、東京五輪のゴルフ会場を霞ヶ関カンツリーに誘致するよう尽力したとされている。まるで“雲上人”同士で、物事が決まったかのようである。
鹿島家と清水家も霞ヶ関カンツリーと東京ローンとの縁が深いことが分かった。
鹿島組(現鹿島)の初代社長である鹿島精一氏、清水組(現清水建設)の副社長だった清水揚之助氏は、共に霞ヶ関カンツリーの初代理事を務めている。
そして東京ローンには、鹿島元取締役の鹿島光一氏、清水建設元専務取締役の清水満昭氏が顔をそろえる。
かつて日本一の山林王として名をはせたのが、三重の諸戸家。霞ヶ関カンツリーには諸戸清光氏が所属し、諸戸清郎氏が東京ローンのメンバーだ。
しょうゆメーカー最大手キッコーマンの創業家の一つ、茂木家からは、キッコーマン取締役名誉会長の茂木友三郎氏が霞ヶ関カンツリーのメンバーだ。これに対し東京ローンには、三菱財団元常務理事の茂木義三郎氏が名を連ねる。
日本において、名門ゴルフ倶楽部に並んで名門テニスクラブもエスタブリッシュメントが集う“最強サロン”なのだ。
東京ローンに関しては本特集#16『皇族、三井家当主、都知事…テニスクラブ最高峰「東京ローン」主要メンバー32人の実名』で、その内幕に加え、主要なメンバーを公開している。歴史と伝統を持つ名門テニスクラブが誇る華麗なネットワークをうかがい知ることができる。
Key Visual by Noriyo Shinoda,Graphic:Daddy’s Home