2位は売り上げ1兆円突破の中外製薬
最大手の武田薬品は3位

 2位は中外製薬で、平均年収は1155.8万円(平均年齢43.3歳、従業員数5044人)だった。

 中外製薬は新型コロナウイルス治療薬「ロナプリーブ」が増収に寄与し、22年12月期は売上収益が史上初めて1兆円を突破した。

 ただしロナプリーブは新型コロナの「オミクロン株」に対しては有効性が低下することが確認されている。23年12月期は同薬品の政府納入額が減ることなどから、減収減益を見込んでいる。

 3位は武田薬品工業で、平均年収は1105.1万円(平均年齢42.4歳、従業員数5149人)。言わずと知れた、売り上げ規模が国内トップのグローバルメーカーだ。

 4位は第一三共で、平均年収は1095.0万円(平均年齢44.8歳、従業員数5725人)。5位はアステラス製薬で、平均年収は1064.4万円(平均年齢42.3歳、従業員数3943人)だった。

 6~10位は、大塚ホールディングス(1044.5万円)、あすか製薬ホールディングス(981.7万円)、小野薬品工業(947.3万円)、エーザイ(920.2万円)、サワイグループホールディングス(917.7万円)で、持ち株会社のランクインが目立った。

 その他の著名企業は、腎疾患やがんの治療薬に強みを持つ協和キリン(14位/884.6万円)、新型コロナ治療薬「ゾコーバ」の緊急承認で注目を集めた塩野義製薬(17位/857.5万円)がランクインした。

 また、漢方薬や入浴剤を手掛けるツムラ(19位/835.2万円)、「正露丸」を手掛ける大幸薬品(27位/763.8万円)など、身近な商品を開発する製薬会社も上位に入っていた。

(ダイヤモンド編集部 濵口翔太郎)