「男女の賃金格差」に関して、2023年度から有価証券報告書において開示を義務付けられ、今後ますます企業における男女間格差に注目が集まりそうだ。そこで今回はオープンワークが調査・発表したランキングを基に、女性社員の年収アップ額が高い企業の特徴を分析する。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

男女の賃金格差の開示義務で
企業の性別格差に注目が集まる

 岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の政策では、企業に対して人的資本をはじめとする非財務情報の開示が義務化されている。

 中でも「男女の賃金格差」に関しては、2023年度から有価証券報告書においても開示を義務付けられており、今後ますます企業における男女間格差に注目が集まりそうだ。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、なかなか知ることができない女性社員のリアルな年収事情に着目。OpenWorkに蓄積された女性社員の年収・給与データを元に、企業ごとに異なる賃金カーブを25歳から5歳刻みで可視化する「年齢別年収」機能を応用し、25歳と40歳の想定年収を比べてアップ額が高い企業10社をランキングにした。

 今回はそのランキングから、女性社員の年収アップ額が高い企業の特徴について、実際に働く社員のクチコミを紹介しながら分析する。

*対象データは、OpenWorkに投稿された女性社員による会社評価レポートのうち、一定数の年収データをもつ497社、3万1314人。平均値ではなく、独自のアルゴリズムで各年齢時の年収を推定し、25歳、30歳、35歳、40歳の全ての年齢で推定が可能だった企業からランキングを作成した。
「女性社員の年収アップ額が高い」企業ランキング!2位電通、1位は?