日本大・名城大・大阪大が各1位
採用にエリア性が色濃く出る

 22年のランキングでは、JR東日本の1位は日本大学で変わらなかったが、2位に同人数で東北学院大学と東洋大学が浮上した。JR東海は1位に名城大学、2位に日本大学、3位に慶應義塾大学が浮上。1位だった芝浦工業大学は4位となった。同大はJR東日本の8位にもランクインしている。JR西日本は1位に大阪大学、2位に同人数で京都大学と金沢工業大学が浮上した。

 JRは主力事業である鉄道運行の営業エリアが決まっているため、おのずと採用にもエリア性が表れている。JR東日本の顔ぶれを見ると、東京都、群馬県、宮城県、新潟県など東日本・東北地方からの採用が中心だ。同様に、JR西日本は大阪府、京都府、和歌山県といった関西圏を中心に、石川県、愛知県、広島県など同社の営業エリアからの採用が多い。
 
 だが、東京から大阪を結ぶ東海道新幹線を主力事業とするJR東海については、少し傾向が異なる。名城大学、名古屋大学といった愛知県の大学が中心なのは同じだが、21年に入っていた中京大学、岐阜大学、信州大学といった東海・甲信地方の大学がランキング外となった。代わりに中央大学、法政大学などが入り、上位で東京都の大学の割合が増えている。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東北学院大、東洋大、高崎経済大、名城大以外は大学院修了者を含む。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。(調査/大学通信)