コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、大手鉄道会社のJR3社の採用大学ランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)
コロナ禍の影響で採用縮小も
24年度は各社復活の兆し
新型コロナウイルスの感染拡大で、運輸業界は大きな影響を受けた。緊急事態宣言による旅行の中止や企業の出張控えなどにより、鉄道会社の業績は軒並み悪化。JR東日本、JR東海、JR西日本の3社は21年3月期決算で赤字に転落し、22年3月期も赤字が続いて各社は新卒採用の縮小を余儀なくされた。
コロナ禍の収束に伴い、JR3社の23年3月期決算は黒字回復した。それに伴い24年度の採用計画では、JR東日本が新卒採用と経験者採用合わせて500人を採用し、重点・成長分野の事業を推進する人材として新卒・経験者を問わず最大100人を採用すると発表。またJR東海は総合職60人、アソシエイト職10人、プロフェッショナル職360人の計430人を新規採用する。JR西日本は新卒840人のほか、社会人550人、医療職30人を合わせた1420人の採用を計画するなど、各社復活の兆しが見えてきた。
そんなJR3社の21年「採用大学」ランキングでは、JR東日本の1位は同人数で日本大学と早稲田大学、3位は同人数で中央大学と立教大学となった。JR東海は1位芝浦工業大学、2位名城大学、3位日本大学。JR西日本は1位関西大学、2位近畿大学、3位は同人数で京都大学と同志社大学だった(職種の内訳は不明)。
果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。