金融機関は長年にわたり、リスクがありそうな取引や顧客を特定するシステムの設定を人間の判断にゆだねてきた。米アルファベット傘下のグーグルクラウドは、こうしたプロセスにおける人工知能(AI)技術の役割を高めようとしている。グーグルクラウドは21日、AIを活用した新たなマネーロンダリング対策製品を発表した。すでに市場に投入されている多くのツールと同様に、グーグルクラウドの技術も機械学習を利用して金融セクターの顧客による規制遵守を支援する。ただ、同社の新製品はマネロン防止プログラムの設定と維持において、これまで不可欠とされたルールに基づくプログラミングを廃止するもので、他社と一線を画すものとなっている。