「もうひとつ、大切なことは炭を小さく割って使用することです。最大でも握りこぶし大にする。理想はその半分。ただ、それ以上、小さくしようとすると、炭が粉々になってしまうことがある。そうなったら使えません」
炭を小さくする理由は着火性をよくすることだ。
「アメリカで売られているバーベキュー専用の炭は握りこぶしの1/3くらいの大きさで、とても着火性がいい。なので、火をつけるのに苦労することは少ない。ところが日本で売られている炭の多くはバーベキュー用には大きすぎて、なかなか火がつかない」
炭を割るには、炭を両手に持って、炭同士をぶつける。ハンマーで割ってもいい。
小さく割った炭は山のように高く積み上げる。そうすると、底に置いた着火剤からの炎が効率よく燃え移る。最上部の炭まで火がまわると、その表面が灰をかぶったように白くなる。
「火が燃える移る仕組みを理解すれば、炭に火をつけるのは簡単です。危険もともないません。安全に楽しいバーベキューを楽しんでください」
(AERA dot.編集部・米倉昭仁)
※AERA dot.より転載