ビジネスと成長Photo:PIXTA

コンサルティング市場の急拡大に伴い、コンサルファーム各社も成長を続けている。それでは、上場する主要コンサルファームの年収や今後の成長性は? 長期連載『コンサル大解剖』では、「年収&成長率」の最新ランキングを作成し、業界内格差を明らかにする。後編となる本稿は、主要ファーム8社の今後3年の営業利益の市場予想と併せ、上場コンサルの成長率ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

ベイカレントの目標株価引き上げ報道
成長率にはコンサル業界内格差も!?

 目標株価を引き上げ――。7月10日、米系大手証券が、コンサルティング国内大手のベイカレント・コンサルティングの目標株価を5500円に引き上げたと伝わった。

 2016年秋の上場からベイカレントの株価は27倍にもなり、時価総額は8000億円を超える。国内株式市場を代表するテンバガー(10倍株)に一挙にのし上がった理由が、“爆速成長”である。

 直近の23年2月期の売上高は、前期比32%増の761億円と、5期前(18年2月期)の3.7倍に拡大。ベイカレントは外資系ファームが持たない強みを生かし、急成長している(『国内発コンサル「ベイカレント」爆速成長中!BIG4ら外資系にはない“3つの強み”』参照)。

 コンサル市場の拡大を背景に、コンサルファームの成長も続いている。ただし、その成長率などは業界内でも格差があるのが現実だ。ダイヤモンド編集部では、上場しているコンサル各社の「年収&成長率」の最新ランキングを作成。前編となる『「年収が高い」上場コンサルランキング【全15社】ベイカレントが5位、トップ3の顔ぶれは?』では、15社の給与ランキングを公開している。

 今回の後編では、3期先までの営業利益の市場予想を基に、各ファームの成長性を示す。次ページでは、上場ファーム主要8社の今後の営業利益の見通しと併せ、各社の今後3年の年平均成長率(予想)を明らかにしていく。