コンサルティング市場の急拡大に伴い、コンサルファーム各社も成長を続けている。それでは、上場する主要コンサルファームの年収や今後の成長性は。長期連載『コンサル大解剖』では、「年収&成長率」の最新ランキングを作成し、業界内格差を明らかにする。前編となる本稿は、主要ファーム15社の年収ランキングを公開する。国内発で“爆速”で成長するベイカレントが5位に入った。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)
コンサル市場は27年度に2兆円へ
総合系、戦略系以外も市場をけん引
日本のコンサル市場は2027年度に2兆円規模へ――。
コンサルティング事業を手掛けるコダワリ・ビジネス・コンサルティングが今年1月に公表したレポートによると、2021年度の日本のコンサル市場は1.5兆円規模となり、17年度比で6割強伸びた。コンサル市場は今後も成長が続き、27年度には2.2兆円規模に達する見込みだ。
カテゴリー別に見ると、成長をけん引しているのは総合系のコンサルファームで、市場全体の6割を占めた。戦略系ファームは1割強だった。
ただし、ほかにも業務・ビジネス系やシンクタンク系、中小企業向け、組織人事系なども存在感を確保している。
コンサルというと外資の戦略系や、ビッグ4やアクセンチュアといった大手に目が行きがちだが、さまざまなカテゴリーのコンサル会社が市場の成長を担っているといえる。
では、国内の主要コンサルファームは足元の動向とは。ダイヤモンド編集部は上場するコンサルファームの予想営業利益を基にした成長性に加え、給与に関する最新ランキングをそれぞれ作成した。
今回の前編では、主要15社の最新の給与ランキングをまとめた。国内発で“爆速”で成長するベイカレント・コンサルティングが5位に入った。同社は『国内発コンサル「ベイカレント」爆速成長中!BIG4ら外資系にはない“3つの強み”』でも触れたように、ビッグ4やアクセンチュアが持たない強みを武器に、大手を激しく追随している。
ベイカレントを上回るトップ3に入ったコンサルファームとは。次ページでは、全15社の給与ランキングを公開する。