A.T. カーニーの新代表が規模を拡大しつつ高成長率は堅持と断言!注力ポイントの「クロスインダストリー」と「AI内製化」を徹底解説写真提供:A.T. カーニー

1月、A.T. カーニーの日本オフィスの新代表に針ヶ谷武文氏が就任した。前代表の関灘茂氏は、アジアパシフィック代表兼日本法人会長に就いた。A.T. カーニーはここ数年、国内の戦略系ファームの中でも屈指の成長率を誇り存在感を高めてきた。そんな同社を新代表はどうかじ取りしていくのか。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、針ヶ谷氏へのインタビューの前編をお届けする。針ヶ谷氏は、今後の注力ポイントとして「クロスインダストリー」「AIのコア部分の内製化」といったキーワードを挙げた。その中身とは。

A.T. カーニーの新代表が激白
この5年の成長ペースを堅持

――新たに日本代表に就任しました。今後どのような成長目標を掲げていきますか。

 成長ペースをここから極端に上げようとは思っていません。基本的にはこの5年ほどで成長してきたペースを堅持していくのが自分自身のミッションだと思っています。

 いまわれわれが評価されているのは、質の高さだと考えています。質の面で名実共に圧倒的なナンバーワンを目指しており、これを前提とした成長を実現していきたい。

 そこで、われわれにとって一番のチャレンジとなるのが、高い質を維持しながら成長していくための、人材の採用と育成です。現状、依頼の方が多い状態ですので、人を増やせばそれだけ成長はしますが、サイズの成長を優先するとどうしても質が下がる側面があります。われわれは戦略的にそれはやりません。

 それでも、成長率を維持しようとすると、規模が大きくなる分、必要な採用人数は当然増えるのでハードルは上がり続けますが、そこは今後の挑戦だと思っています。

――ダイヤモンド編集部の独自推計では、人員ベースで2023年4月から25年6月までに約24%成長しています(『アクセンチュアが2万6000人を突破!「コンサル30社」の国内人員数を公開、2年前比で2桁%減に沈んだ著名ファームは?【25年6月最新版】』参照)。こういった水準を維持していくということでしょうか。

次ページでは、針ヶ谷氏が注力分野として「クロスインダストリー」という取り組みについて挙げ、その狙いや仕組み作りを明らかにする。また、あまり明かされることの少なかった、同社の「AIのコア部分の内製化」についても詳細を語っている。