国際テロの端緒が
身近に潜んでいる可能性も

 繰り返すが、日本は国際テロと無縁ではない

 実は、テロの端緒は身近に潜んでいる場合が多い。

 例えば、爆発物や化学物質を想定したテロについては、以下の点が端緒情報として想定される(下記内容は警視庁、神奈川県警、北海道警などの対テロ啓発資料をまとめたもの)。

<地域における端緒情報>
・薬品・火薬品の臭いがする
・薬品・火薬品のビンが大量に捨てられている
・爆発音や小さな破裂音が室内や河川敷などから聞こえた
・不自然に草木が枯れている(薬品の影響によるもの)
・頻繁に大量の薬品・火薬品(例:花火など)を買っている人を見かけた

<販売業者における端緒情報>
・薬品・火薬品(例:花火など)を大量に購入・所持した者がいる
・不自然な問い合わせがあった
・身分確認を渋る

 実際に、警視庁公安部が販売業者に上記端緒情報を警鐘していたおかげで、販売業者から端緒情報が得られたと通報があり、死傷者が容易に想定されたテロを防いだ事案もある。

 テロを防ぐためには、社会におけるカウンターテロリズム(テロ対策)の意識を醸成させることが重要である。

(日本カウンターインテリジェンス協会代表理事 稲村 悠)