コロナ前と比較した
月別の営業成績推移
月別の営業成績をコロナ前と比較すると下記の通りだ(左から4月、5月、6月、7月※)。
※7月については、JR東日本は未開示、JR東海は27日まで、JR西日本は7日まで
<JR東日本(対2018年度、消費改定影響を補正済み)>
定期旅客収入 85.2% / 82.4% / 86.9% / -
定期外旅客収入(近距離)97.1% / 99.0% / 97.9% / -
定期外旅客収入(中長距離)86.3% / 83.0% / 85.3% / -
旅客収入合計 88.5% / 87.9% / 89.7% / -
新幹線輸送量(東北)79% / 84% / 81% / -
新幹線輸送量(上越)83% / 87% / 83% / -
新幹線輸送量(北陸)88% / 87% / 83% / -
<JR東海(対2018年度)>
新幹線輸送量(のぞみ)87% / 94% / 90% / 92%
新幹線輸送量(ひかり)87% / 92% / 90% / 92%
新幹線輸送量(こだま)81% / 87% / 83% / 83%
新幹線輸送量(平日)82% / 86% / 85% / 86%
新幹線輸送量(土休日)94% / 102% / 98% / 99%
<JR西日本(対2019年、消費改定影響を補正済み)>
定期旅客収入 85.0% / 89.4% / 94.0% / 100.9%
定期外旅客収入(近距離)92.3% / 97.0% / 102.2% / 104.7%
定期外旅客収入(中長距離)79.8% / 88.6% / 84.1% / 80.4%
旅客収入合計 83.3% / 90.6% / 89.3% / 89.7%
新幹線輸送量(山陽 新大阪口)80% / 87% / 87% / 85%
新幹線輸送量(北陸)80% / 92% / 89% / 85%
輸送量を示す定期外輸送人キロ(利用者数と利用距離を乗じたもの)で見ると、近畿圏定期外はコロナ前の83%なのに対し、同旅客収入は88%となっている。今年4月1日に利用者の多い近畿圏で、特定区間運賃の値上げ(最大15%)とバリアフリー料金(10円)導入をした効果が明確に出ている格好だ。
JR東日本とJR東海はバリアフリー料金を導入した以外に運賃値上げを行っていない(JR東日本のオフピーク定期券は値上げと値下げを相殺する前提)が、利益率の高い東海道新幹線を擁するJR東海はともかく、JR東日本は何らかの形で運賃に手を入れる必要性を考えているだろう。