人間関係がうまくいなかい原因はどこにあったのか
詳しく話を聞いてみると、その生徒は「ネタのときは楽しそうなのに、話しているときは無表情だから、僕らといてもつまらないのかなと思って話しかけづらいんです」と答えてくれて、私はハッとしました。
本人にそのことを伝えると、「そんなつもりなかった...!」と、そこではじめて自覚したようでした。以来、その生徒は自分の弱点を克服して同期の中心人物になるような人気者になりました。
つまり、問題はまわりの生徒にあったわけではなく、本人の対応にあったのです。
このことからもわかるように、無意識に空気を悪くしてしまう人は、他人の言動に対して適切な反応を取れていないことが多くあります。「自分は反応しているつもり」でも相手からすると「つまらなそう」に見えてしまい、雰囲気を悪くしてしまうのです。
コミュニケーションとは相手に伝わってはじめて成立するものですから、「やっているつもり」「伝えているつもり」では意味がないのです。
ときには相手に伝わるようにオーバーリアクションをしたり、しっかりと言葉にして伝えなければいけません。
優秀な人でもこのようなシンプルな人間関係で損をしてしまうことは多いので、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。