米グーグルは同社の最も強力な人工知能(AI)ツールへの幅広いアクセスを初めて販売する。利益率の高いクラウドソフトウエア市場で首位を走るアマゾンや2位のマイクロソフトとの差を縮める狙いだ。グーグル・クラウド部門トップのトマス・キュリアン氏は29日、サンフランシスコでのイベントで新サービスの概要を明らかにする。電子メール作成や長文の要約に役立つ、数々のツールの提供も開始する。新サービスによって、マイクロソフトや生成AI「チャットGPT」を手がけるオープンAIとの競争が激化する。この2社は人気のチャットGPTを支援する最新AI技術へのアクセスを既に販売している。ただグーグルはこの日の新ツール立ち上げで、AIを活用した業務用ソフトを全顧客に提供するという点でマイクロソフトに先行することになる。