会えない時間が愛を育む、とはよく言ったものだ。時には愛が育まれすぎることもある。  株式市場に戻った英半導体設計大手アームが14日、大歓迎を受けた。ソフトバンクグループによる買収完了からほぼ7年後、米ナスダックに上場。ソフトバンクの買収額は当時のレートで約320億ドル(3兆3000億円)だった。アームの株価は公開価格の51ドルから25%近く上昇して初日の取引を終え、終値ベースの時価総額は650億ドル超に達した。  7年間で時価総額が倍増するのは、一見すると妥当かもしれない。