山に行く時の必携品は?
達人が指南する「持ち物リスト」
最後に、中村さんが山に出かける時に必ず持っていくものを聞いた。まず挙げるのが防寒具だ。
「下界では心地よい季節でも、山は冷えます。夏は雨具で代用できますが、それ以外の季節は必携です。さらに、首元に巻ける化繊かウールのスカーフがあると風が冷たいときなどに便利です。薄手の手袋も重宝します。山のウエアは化繊かウールが基本です。綿は、雨に濡れると重くなるし、乾きにくいので避けたいですね」
雨具は、はおるレインコートタイプは風ですそがバタバタするので、上着とズボンがわかれたタイプが良い。
「靴は大事です。専門店で目的地を伝えれば、選んでくれます。安いものを買って、具合が悪くなってすぐに買い替えるよりは、いいものを選んだほうが得だと思います」
その他、日帰りでも下山が遅くなるなど何があるかわからないので、ヘッドランプも必ずリュックに入れたい。そして、ストックは杖がわりに使えるので、あると便利。
「地図は、使い慣れている山地図を持って行きます。コースや時間が記載されていて、防水加工されているもので、本屋さんに行けば購入できます。さらにスマホには登山用GPSアプリを入れてあり、位置を確認するときに使っています。バッテリーも忘れないように気をつけていますね」
リュックを背負って、靴のひもを結んだら、錦色の風がふく秋山に出かけよう!