2024年「中学受験」直前! わが子が成長する中高一貫校&塾#21Photo:PIXTA

難関校に圧倒的な実績を持つSAPIXだが、親の負担が大きいといわれる理由とは――。関東の中学受験における四大塾である、SAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研を中心に各塾の得手不得手を分析。各塾の直近2年間の有名中高一貫校120校以上の合格実績も掲載した。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#21では、合格実績に加えて、親の関わりの必要性やテキストの進度、講師の雰囲気など、実際にわが子が通うに当たって大事なポイントを『中学受験 やってはいけない塾選び』の著者が解説する。(ノンフィクションライター 杉浦由美子)

「週刊ダイヤモンド」2023年10月28日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

早稲アカのNN志望校別コースは
他塾の難関校志望者も受講する

 まずは「早稲田アカデミー」から見てみよう。

 早稲田アカデミーは、志望校別コースのNN志望校別コースが優秀で知られる。開成、麻布、早稲田、桜蔭、女子学院、渋谷学園幕張などの難関校の対策講座で、外部生も受講が可能だ。それらの学校を狙う生徒はこぞって、まずは受講の資格を取るために選抜試験を受ける。

 上場企業の早稲田アカデミーが総力を挙げて、各学校の対策のためのテキストをオリジナルで作成し、看板講師たちが授業をするのだ。

「『NN早大学院』を受講させている。2023年の早稲田学院合格者のうち、NN早大学院受講生の占拠率は51.9%。そう聞くと、NNに通わせないと合格できない気がしてしまう」(SAPIX生の保護者)

 一方で、志望校対策以外の早稲田アカデミーはどうなのか。

次ページでは、わが子に最適な塾選びの参考になるように、四大塾の親の関わりの必要性や、テキストの進度、講師の雰囲気などを忖度なく解説。また、難関校に強い少数精鋭塾などの特徴についても触れる。さらに、各塾の直近2年間の有名中高一貫校120校以上の合格実績も一挙に見せる。