中学入試時の偏差値では入りやすいのに、大学受験に強い、レバレッジが利く中高一貫校はどこか?そんな“掘り出し物”を見つけるべく、独自ランキングの最新2024年版を作成した。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#2では、首都圏「中堅校」のランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
首都圏・偏差値50未満でも
大学進学に強い学校は?
中学入試時の偏差値は入りやすいのに大学受験にはめっぽう強い――。
そんな“後伸び”する、お得な中高一貫校を探すため、大学通信の協力を得て、6年前の2016年度に中高一貫校に入学した生徒が、22年度にどこの大学にどれだけ合格したのかを調べ、各校のお得度を探る「レバレッジ度ランキング」を作成した。
ただし、6年前に比べると中学への入学時偏差値がすでに上昇した中高一貫校もある。当然、今も偏差値がインフレしていない、隠れた高レバレッジ度の学校を探す方が望ましい。そこで、新小学6年生が受験する24年入試の受験校選びに役立てるべく、直近の入学時と卒業時の偏差値の回帰分析による「学力伸長度」を算出。「首都圏」「関西圏」「東海圏その他」のエリアごとに、レバレッジ度ランキングを作成した。
その上で、首都圏と関西圏は「入学時偏差値60以上(難関校)」「入学時偏差値50~59(上位校)」「入学時偏差値50未満(中堅校)」の3種類をランキング。東海圏その他は「入学時偏差値55以上(難関校)」と「入学時偏差値55未満(中堅校)」の2種類を用意した。
注意点としては、中高一貫校の中には、特進コースを設けたり、高校から入学できたりする学校もあること。そのため各ランキング上位校であっても、実態として特進コースや高校入学者が大学合格実績をけん引する学校もあるので、各校の説明会などで確認してほしい。
では、早速次ページで「首都圏・中堅校版」のランキングを見てみよう。おそらく一般的な知名度とは異なる、意外な顔触れになっているはずだ。