毎日新聞の「におわせ記事」に
隠れた意図はないのか

 取材力に定評のある毎日新聞の記者たちが、こんな常識的な話を知らないわけがない。にもかかわらず、「安倍氏はなぜ無償で引き受けたのか疑念が浮かぶ」と、あたかもこれが「異常」なことのように首を傾げている。

 正直、何か別の「意図」があるのではと勘繰ってしまうほど、不自然に「向けた記事」という印象なのだ。

 そこでひとつ考えられる「意図」としては、「安倍元首相と旧統一教会の間のカネ」でどでかい情報をつかんでいて、きたるべき「Xデー」に向けてそれをにおわせている、ということだ。

 実は今回の毎日新聞が指摘している「疑念」については、旧統一教会を長く追及してきた「孤高のジャーナリスト」がすでに爆弾スクープをぶちまけている。

 そう、鈴木エイト氏だ。

 今年8月3日、世界統一平和家庭連合がホームページで鈴木エイト氏に対して、こんな怒りの文書を掲載して話題になった。少し長いが非常に大切なポイントなのでそのまま引用したい。

《2021年9月にUPFが主催して行われた大会に安倍晋三元内閣総理大臣がビデオメッセージを送ったことに関して、「安倍晋三に5000万支払われたという情報が、確たる情報があります」などと発言し、当法人のみならず、故安倍元総理の名誉をも著しく毀損しました。また貴殿は、Twitter(現在の「x」)上でも、本年7月1日付ツイートなどで同様の資金提供に関するツイートを行っています。しかしながら、当法人が安倍元総理に対して金員を支払った事実は存在せず、また、UPFをはじめとする当法人のいかなる友好団体も、上記ビデオメッセージの関係で、安倍元総理に資金提供をした事実は存在しません》

 そこに加えて、当事者のUPFも10月4日にホームページにおいて、本件で鈴木エイト氏を「名誉毀損」で訴えたと表明している。

 これを受けて、鈴木氏は「朝日新聞」の取材にこう答えている。 

「確度が高い情報が寄せられ、教団や安倍氏の事務所に質問したが回答がなかった。その後、トランプ氏への支払いが確認されたので、安倍氏についても可能性があると伝えた」(朝日新聞デジタル、23年10月4日)

 鈴木氏ほどのジャーナリストが「確度の高い情報」とおっしゃるということは、よもや「又聞き」とか「臆測」なわけがないだろう。安倍元首相にUPFから5000万円が渡ったという内部告発なり、書類なりの何かしらの根拠があるということなのだ。

 筆者は、この「確度の高い情報」を「毎日新聞」の記者たちもキャッチしたのではないかと思っている。そうじゃなければ、あのような思いっきり安倍元首相の「疑惑」をあおるような記事は書けない。あおっただけで終了なんて無責任なことは、「一流報道機関」がやるわけがないのだ。

 これらの「疑惑」の真相はぜひ一流の皆さんに明らかにしていただきたいと思う半面、筆者は安倍元首相という個人に対しては、今回のことで改めて「気の毒」という感情がわきあがっている。