上位は歴史の古い学校ばかり
ランキング以外の注目校は?

 こうしてみると、上位にはどうしても歴史の古い学校が並び、若いファンにはあまりなじみがない。

 一方、ベストテンのすぐ下には、東北高(43人)、日大三高(41人)、東邦高(40人+今年1人)、東海大相模高(40人)、仙台育英高(37人+今年1人)と現在の強豪校が着実に人数を積み上げており、近いうちにこの一角に食い込んでくるだろう。

 ランキング外の学校では、帝京高と天理高がともに31人で31位。意外と少ないと感じる人も多いのではないだろうか。帝京高は今年、佐々木俊輔(日立製作所)が巨人の3巡目で指名され、入団すればベスト30入りを果たす。

 その他、浦和学院高が22人、星稜高が20人+今年1人指名、敦賀気比高も19人+今年1人指名で、ランキング入りに近づいている。

 そうした中での注目は、京都国際高。同校は2008年に韓国からの留学生、申成鉉が広島から4巡目で指名されたのを皮切りに、現在までにすでに8人がプロ入り。今年も育成ばかりだが、3人が指名された。

 甲子園未出場の学校としては、夏の県大会決勝にも進んだことがない茨城県のつくば秀英高から8人がプロ入りした。平成だけのランキングを作成すると上位に入ってくる数字だ。甲子園とプロ入りは直接の関係はないことを如実に示している。

 もっと創立の古い学校まで入れると、強豪校の多い神奈川県で甲子園出場を果たせない横浜創学館高が秋山翔吾(広島)ら9人、同じく神奈川県の向上高が9人、兵庫県の洲本実が8人をプロに送り込んでいる。