自工会会長に初のいすゞトップ
豊田章男現会長の狙いは?
日本自動車工業会(自工会)は11月22日、次期会長にいすゞ自動車の片山正則会長・CEOを選任する人事を発表した。
同日の理事会後に開催された豊田章男会長と7人の副会長ら全員がそろった記者会見において、豊田章男会長は「東京モーターショーを改称したジャパンモビリティショー(JMS)の来場者は、111万2000人と日当たり10万人を超える盛況で閉幕し、成功といっていい。これを受けて本日の理事会で新たな役員体制を決定し、大型車代表のいすゞ片山会長を次の自工会会長とし、副会長の6人は継続して来年1月から新体制をスタートさせる」ことを報告した。
日本の自動車製造業の団体であり、自動車産業の「総本山」でもある自工会は、1967年に当時の自動車工業会と日本小型自動車工業会が合併して誕生した。90年代まではトヨタと日産が会長を出す輪番制が続き、2000年代以降は、トヨタと日産にホンダを加えた3社から、一期2年の持ち回りで会長を出すことが内規上の申し合わせ事項となっていた。
このため、今回のいすゞからの会長選出は自工会設立以来、初めてのこととなる。なぜ、豊田章男会長は自らの後継に片山会長を選んだのか。