2021年12月期第4四半期の決算発表によれば、赤字ながらも通期の売上高は32.6億円を記録するなど、「しっかり成長を遂げることができた」(庵原氏)というヤプリ。

2021年には新サービスとなるノーコードの顧客管理システム「Yappli CRM」の提供を開始したほか、データ周りの機能を強化し、管理画⾯のダッシュボードも刷新。2021年度は「製品⽴ち上げの年」、2022 年度は「ビジネス⽴ち上げの年」と捉えているという。

具体的には既存のエンタープライズ向けのソリューションのシェア拡大を進めていきながら、Yappli CRMとYappli Liteを軸に成長戦略を描く。「今年から来年にかけて、1つ1つきちんと事業化、ビジネス化を進めていければと思います」(庵原氏)

セルフサーブ型を強みにYappli Liteの英語版を開発し、グローバル展開を目論むほか、新規事業の立ち上げやM&Aの可能性も探っていくとのこと。「Yappliを引き続き伸ばしながら、Yappli CRMやYappli Lite、海外市場、新規事業などを積み重ねてレベニューソースを多層化し、さらに成⻑を加速させていければ」と庵原氏は意気込む。