PlayStation Plusの新料金。PlayStationのサイトより
PlayStation Plusの新料金。PlayStationのサイトより

任天堂/SIEのサブスク年額料金の比較と、各プランの基本プランとの差額

  • Nintendo Switch Online(年額2400円)※基本プラン
  • Nintendo Switch Online+追加パック (年額4900円):基本プランとの差額 2500円(96%増)

  • PlayStation Plus エッセンシャル(年額5143円)※基本プラン

  • PlayStation Plus エクストラ(年額8600円):基本プランとの差額 3457円(67%増)

  • PlayStation Plus プレミアム(年額1万250円):基本プランとの差額 5107円(99%増)

Nintendo Switch OnlineとPlayStation Plusとの間には基本プランで約2倍の金額差はあるものの、どちらの最上位プランも基本プランの約2倍の料金設定としたのは偶然ではなさそうだ。先行して導入した他社の料金プランがユーザーに受け入れられたかどうかを慎重に調査した上で、金額設定をしたのだろう。年額1万円というのはサブスク利用者にとってぎりぎり抵抗なく払える料金設定ではないかというのは、筆者の肌感覚とも一致する。

Nintendo Switch Onlineの料金プラン
Nintendo Switch Onlineの料金プラン

新たに設定された2つのプランのうち、本命は「プレミアム」

次に、今回追加された「エクストラ」と「プレミアム」の内容にスポットを当ててみよう。前者の「エクストラ」で遊び放題になるタイトルは、「数百本のPS4およびPS5の人気タイトル」という表記になっている。筆者は以前から、SIEが発売しているPS4/5のソフトに加えて、過去にPS Plus会員向けにフリープレイとして提供してきたソフトも含まれるのではないかと予想していた。

それに対して「プレミアム」は本気度の違いを感じさせる。PS4/5のタイトルに加えて、初代PSからPS2、PS3、およびPSPの人気タイトルが遊び放題になるほか、新作ソフトの体験版(2時間程度遊べるもの)も提供される予定だ。「エクストラ」とは段違いの付加要素を持たせていることから、今回の本命は間違いなく「プレミアム」であり、料金が高額だと敬遠されないために中間の価格帯である「エクストラ」という選択肢を用意したのだろう。今週プレミアムで提供される約60タイトルが発表されたが、「アサシン クリード ヴァルハラ」「Demon's Souls」「Ghost of Tsushima Director's Cut」などの人気タイトルをむ気合いの入れようだ。

ここでPlayStationの仕様に詳しくない人のために、簡単にPlayStationの下位互換について説明しておこう。

PlayStationシリーズで遊べる過去のPlayStationソフト

  • PS2:初代PS

  • PS3:初代PS、PS2(初期型PS3のみ)、PSP(DL版購入時のみ)

  • PS4:なし

  • PS5:PS4

PS3までは過去のハード用ソフトとの互換性がある程度までは確保されていたが、PS4ではその互換性を断ち切った。理由は、コストパフォーマンスの高いハードを設計するために、CPUを始めとするハードウェア構成が前世代機から大きく変更したためだ。この影響で、過去ハードとの互換性を断ち切ったPS4発売時には「PS4で遊べるゲームが少ない」ために買い替えがなかなか進まず、PS3からの世代交代にかなり時間を要した。