こうした懸念があるからこそ、Shutterstockでは写真や画像の寄稿者も画像生成AIの恩恵を受けられるよう、報酬にまつわる新たな制度も導入する予定だ。同社は「AIモデルの開発に貢献したアーティストの作品には、追加報酬を提供する枠組みを用意します。また、寄稿者の知的財産が使用された場合には、ロイヤリティというかたちで補償することを目指しています」と説明している。

7月にMidjourneyのオープンベータ版が登場し、いわゆる“AIお絵描きブーム”が巻き起こってからまだ数カ月というタイミングで、大手ストックフォトサービスも画像生成AIの導入に踏み込んだ。Shutterstockの新機能は、懸念される“知的財産の侵害”の解決に向けた、新しい一歩だと言えるだろう。