「日本に電柱は何本ある?」コンサル流「謎かけ面接」で頭のいい人を採用できなくなったワケ写真はイメージです Photo:PIXTA

コンサル転職の定番
「フェルミ推定」のデメリットとは?

 中途採用の面接で出題される「フェルミ推定」をご存じでしょうか。

「日本国内に電柱は何本ありますか?」
「東京都内にマンホールは何個ありますか?」

 転職希望者にこんな質問を投げかけ、「論理的に物事を推定する力」を見定める手法がフェルミ推定です。

 この手法は、戦略コンサルティング会社をはじめとするコンサル業界の面接で多く使われてきました。コンサルタントに求められる「限られた情報をもとに、顧客企業の戦略の全体像をつかむ力」「限られた時間内に、顧客企業の問題点を推定する力」のレベルが分かるためです。

 ですが近年は、異業種の会社が「大手コンサルがやっているから、うちも使ってみよう」とフェルミ推定を導入するケースが増えました。その結果、従来は目立たなかった「思わぬデメリット」が表面化してきました

 コンサル流「謎かけ面接」の知られざる課題とは、一体どのようなものでしょうか。転職コンサルタントがプロの目線で解説していきます。