Zoomなどを用いてビデオ会議をしている際に、画面上に表示される自分の外見を“他の人に置き換えて会話ができる”バーチャルカメラアプリ「xpression camera」。同サービスに音声情報だけを参照してリアルタイムに映像を生成し、カメラをオフにした状態でも豊かなコミュニケーションが楽しめる機能が加わった。
xpression cameraは「なりきりたい人が写った画像素材」を1枚用意しておけば、自分の表情や体の動きに応じてリアルタイムで映像を生成し、その人物になりきって会話ができるのが特徴。たとえばスーツ姿の自分の写真をあらかじめ用意しておくことで「寝巻き姿のままZoom会議に参加する(画面にはスーツ姿の自分が話している映像が表示される)」といった使い方ができるというものだ。
10月26日に公開されたxpression cameraの新バージョンでは、音声のみからリアルタイムで映像を生成する技術を搭載。この機能によって「家事をしている最中」「運動中」など、カメラの前にいない状態でも、1枚の画像をもとに映像を用いたビデオ会議ができるようになった。
もともとxpression cameraはビデオ会議が広がったことによる「Zoom疲れ」を解決することを1つの目的として開発されたサービス。自分の実際の姿を見せる必要がないため、自分がどう見られているのかを気にせずに会話ができるのがウリだ。
今回の機能追加でそもそもカメラの前にいる必要すらなくなったので「自由な環境、リラックスした体勢でコミュニケーションができるようになった」と開発元・EmbodyMe代表取締役の吉田一星氏は話す。音声から映像を生成できる仕組みと合わせて、“LINEスタンプ”のようにボタンをクリックするだけで多様な感情を表現できる新機能も導入した。