PATRA取締役COO 鈴木真彩氏
- 2020年の振り返り
PATRAも挑戦している“小売のアップデート”という点で、EC領域(とくにSNSコマース)は大きく変わった1年だったのではないかと思います。リアル店舗の臨時休業やリモートワークへの体制変更により自宅で過ごす時間が増え、今までネットショッピングを利用しなかった層も、ECの便利さ・楽しさに触れる機会が増えた人は多いのではないでしょうか。また、リアルでしか展開していなかったショップさんがECでのサブスクリプションを開始するなど、購入の幅も大きく広がったと感じます。
特に休業中の飲食店さんのEC展開には、私もたくさんお世話になりましたし、家での食事も楽しく過ごすことができました。そんなEC体験がアップデートされ増える中、私たちもECサイト・ブランドを運営する側として、魅力的な商品を提供することや品揃えはもちろん「今後も長く選び続けてもらえるショップのあり方」を熟考し、システムやカスタマーサポートなど、お客様が安心してスムーズに購入できるような裏側部分も強みになるよう試行錯誤を重ねた1年でした。来年もあらゆる角度から新しい小売のあり方を考え、新しい挑戦を続けていきたいと思っています。
- 2021年のトレンド予測
P2C(Person to Consumer)の加速。影響力を持つ個々人がネットショップを持つ事例が多く見られるようになった2020年ですが、来年以降はさらに発売プラットフォームだけでなく生産やCS、ロジスティクスといった裏側のDXがさらに起こるのではないかと感じています。PATRAも仕入れから発売までを一貫してサポートする「OWNERS」というサービスを今年リリースし、PATRAが持つ仕入れやOEM生産背景、発売プラットフォームやロジ、CSまで、ネットショップを始めるまでに必要な仕組みを全て外部のブランドさんに開放しました。
来年以降、小ロット短納期でのOEMの普及や、リモートでの海外買付などを利用することで、物を売りたいと思う人が誰でもすぐに売れる世界により近づくのではないでしょうか。
Kaizen Platform代表取締役 須藤憲司氏
- 2020年の振り返り
コロナで、非対面非接触でのセールスマーケティングの重要性が物凄い増えています。具体的にいえば、大型のイベントや展示会の中止や延期、飛び込み営業禁止と言う中で、営業資料やパンフレット、カタログなどの動画化やそれらを活用したセールスDXの領域が大きく需要を伸ばしました。
また、最新のiPhone 12シリーズやGoogle Pixel 5など、スマホのカメラの進化によってハイエンドなカメラを使わなくても、高画質高品質な動画の撮影も可能になりました。それを活用したSNSコンテンツなど今後さらに増えていくと想定しています。