Chompyがこれまでに提供してきたフードデリバリーサービスの名はChompy。新たに展開するアプリ開発時事業もChompy。2つのサービスについて大見氏は、「ゆくゆくは合流する予定です」と説明する。当面はフードデリバリーであるChompyの提供は続けるが、登録店舗をすべて表示するのではなく、ゆくゆくはユーザーがフォローする好みの飲食店だけを表示するポータルアプリのようなサービスにしていく予定だ。

そのイメージとして同氏が挙げたのは、カナダ発のECプラットフォーム・Shopifyが提供する「Shop」アプリだ。このアプリではお気に入りのストアをフォローして新着情報を受け取ったり、位置情報に基づいて店を探したり、配送情報を確認したりできる。

「フードデリバリーのChompyを集客エンジンとして強化するための投資はしません。あくまでもアプリ開発の新規事業に合わせて進化させていくイメージです。ShopifyのShopアプリでは、気に入った複数のブランドをフォローすることができ、各ブランドの商品やセールの情報を受け取れるなど、さまざまな要素が1つのアプリにまとまっています。そういうポータルアプリを将来は作っていきたいと考えています」

「Chompyのミッションは『多様な食』がニーズに合わせて多様に届く新しい流通インフラを作り、日常の食生活を豊かにすること」です。今後も魅力的な中小規模の飲食店をエンパワーメントし、彼らの思いや可能性を顧客に届けることが我々の役割です」(大見氏)